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虫歯
【今日からできる】歯を強くする5つのカンタンな方法

今回のコラムでは、どうすれば歯が強くなるのか?
という疑問にお応えして、今日からできる歯を強くする方法についてお伝えします。
目次
そもそも歯が強いってどういうこと?
そもそも「歯が強い」というのはどういう意味なのかを考えてみましょう。
歯が強いということは、主に以下の3つの意味があります。
【1】歯が硬く、外的な衝撃に対して物理的に丈夫である
これは歯のエナメル質や象牙質という部分が硬く、外からの衝撃(力)に対して、簡単に割れたりしないということです。
【2】むし歯になりにくい
むし歯になりにくいというのは、むし歯菌が繁殖しやすい環境でないということです。つまり清潔な状態です。
【3】歯茎(はぐき)がしっかりしていて歯が抜けにくい
歯茎が健康で、歯周病(歯槽膿漏)にかかっていない状態を指します。歯は、しっかりした歯茎に支えられていることで安定し、ぐらつくことなく健康を保てます。
では、歯を強くするための方法について、わかりやすくご紹介します。
歯を強くする5つの方法
歯を強くする具体的な方法にはどういうものがあるでしょうか?
歯を強くする方法を5つ紹介します。
【1】食べ物から栄養を取る
歯のエナメル質や象牙質を硬くし、物理的に丈夫な歯を作るには、歯に良い栄養をしっかり摂ることが大切です。つまり、普段の食事から必要な栄養をバランスよく取り入れることが重要です。
歯を強くする栄養素は主に以下になります。
①カルシウム
②ビタミンA
③ビタミンC
①カルシウム
カルシウムは、歯の石灰化の働きを助けます。
石灰化とは、唾液がカルシウムイオンとリン酸イオンを補給し、エナメル質の結晶を新しく形成することです。
カルシウムは、以下の食品から摂ることができます。
・牛乳
・ヨーグルト
・チーズ
・豆腐
・納豆
・キャベツ
・ブロッコリー
・チンゲンサイ
・オクラ
・ケール
・枝豆
・ひじき
・大根の葉
・切干大根
・オレンジ
・アーモンド
・小魚
・しらす干し
・鮭の水煮缶
②ビタミンA
ビタミンAは、エナメル質の土台を作ります。
また、ビタミンAは、免疫機能を助け、歯の他にも目、骨、肌、爪の健康を保つ働きがあります。
ビタミンAは、以下の食品から摂ることができます。
・ニンジン
・カボチャ
・牛乳
・レバー
・パセリ
・海苔
・ワカメ
・昆布
・ひじき
・うなぎ
・卵
③ビタミンC
ビタミンCは、象牙質の土台を作ります。
ビタミンCは、以下の食品から摂ることができます。
・赤ピーマン
・黄ピーマン
・緑ピーマン
・パセリ
・ケール
・ブロッコリー
・カリフラワー
・さやえんどう
・ゴーヤ
・イチゴ
・ミカン
・バナナ
・レモン
・キウイフルーツ
・柿
以上のように、カルシウム・ビタミンA・ビタミンCが豊富に含まれている食物を意識的に摂ることで、歯を物理的に強くすることができます。
食物以外で歯を強くする別の方法を見てみましょう。
【2】食後の歯磨きでむし歯を予防する
むし歯を防ぐためには、食後の歯磨きがとても大切です。
なぜ歯磨きが重要なのか?
食事や間食の後、お口の中は酸性になります。これは、食べ物の酸や細菌が出す酸の影響によるものです。
酸性になると、歯の表面からミネラルが溶けやすくなり、むし歯のリスクが高まります。
だからこそ、食後に歯を磨いてお口の中の酸を減らし、むし歯を防ぐことが大切です。
食後のケアのポイント
- 酸性の強い食べ物や飲み物を摂った後は、できるだけすぐに うがい したり、水やお茶を飲むのがおすすめです。
- 歯磨きは食後30分後を目安 にするとよいでしょう。
食べ方にも注意!
長時間だらだらと食べ続けたり、酸性の飲み物を少しずつ飲み続けたりすると、お口の中が酸性の状態が長くなり、むし歯のリスクが高まります。
食事は適切な時間で済ませ、ダラダラ食べを避けましょう。
【3】フッ素を歯に塗る
歯を強くする他の方法として、フッ素を直接歯に塗る方法があります。
フッ素には、歯のエナメル質を強くし、むし歯菌が出す酸に負けない歯を作る働きがあります。
市販のフッ素入り歯磨き粉もありますが、歯科医院で歯石を除去した後に、医療用のフッ素を塗ってもらうのがおすすめです。
アメリカでは、水道水にフッ素が含まれており、日常生活の中で自然にむし歯予防が行われています。
【4】規則正しい生活
歯を丈夫な状態で暮らしていくためには、規則正しい生活をすることも大事です。
例えば、仕事や家庭のことで忙しくなって、睡眠をきっちりとらなくなった、偏った食生活が続いている、間食が多い、ということが日常的になると、体の抵抗力が弱くなってきます。
抵抗力が弱くなると、菌が体に入ってきて、歯周病になったり、むし歯になったりします。
なので、しっかり睡眠をとり、栄養の偏りのない食事習慣を続けることが、歯を強く保つためには重要です。
【5】歯科医院で定期的なメンテナンス
自分でこまめに歯やお口の状態をチェックするのが理想ですが、忙しい毎日の中ではなかなか難しいこともありますよね。
そんなときは、歯医者さんに頼るのも一つの方法です。
3~6か月に1回 は歯科医院で定期検診を受け、プロの目でしっかりチェックしてもらいましょう。
定期的なメンテナンスを続けることで、自然とお口の健康への意識も高まり、丈夫で健康な歯を維持できます。
これまで、歯を強くする方法についてお話しました。
ぜひ今日から、歯を強くする生活を始めてみませんか?
歯の定期メンテナンスなら、梅田・西天満・南森町のスマイリー歯科にお任せください。
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記事の監修
著者
吉村 佳博
医療法人わははグループの理事長であり総院長。家族3世代で通える地域に根差した歯医者を目指し、一般診療から審美・美容まで幅広く診療する総合歯科を運営。グループ総スタッフ人数80人、法人全体の年間来院数は約50,000人。 歯科医院大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院、令和6年7月には「あべのグリーン歯科」、令和6年10月には「すみのえグリーン歯科」を開院。