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歯の黄ばみ、着色の改善と予防について

投稿日:2020年5月29日 更新日:

人と会って話をする時やTV・雑誌などの有名人の歯の色について、じっくり見たことありますか?

また、会った人の歯が黄ばんでいると、どんな印象を持ちますか?

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1、歯の黄ばみの印象

みなさん白い歯へのあこがれ、白い歯でありたいという希望があると思います。

見た人の歯が少し黄ばんでいたり、たばこのヤニなどがついていると、相手の印象も悪くなるのではないでしょうか?

2、歯の黄ばみの原因

歯の黄ばみの原因には、主に歯の外部からの原因によるものと、歯の内部からの原因によるものがあります。

1) 歯の外部からの原因によるもの

歯の黄ばみの一番多い原因は、「歯の表面に汚れが付着すること」です。

濃い色の食品(紅茶、コーヒー、赤ワイン、コーラ、カレー)をはじめ、酸性の食べ物は歯の表面のエナメル質を溶かして色素が着きやすくなります。

また喫煙される方は、ニコチン(ヤニ)の汚れもあります。

次に多いのは「保険診療の歯の詰め物、かぶせ物の色」です。

虫歯の治療で削って埋める「レジン」という素材は、経年劣化するために色が黄ばんでいきます。

また保険診療で入れた前歯の被せ物は、金属の土台に白く見せるための素材を表面に貼り付けています。

この色調はどうしても天然の歯とは異なり、やや黄色味があります。また、この素材は表面に汚れがつきやすいという特徴があります。

2) 歯の内部からの原因によるもの

歯の色そのものを決めるものは歯の外側だけでなく、歯の内部の色にも原因があります。

歯は外からエナメル質、象牙質、歯髄(神経)の3層構造で、象牙質の色がエナメル質を通して見えています。

この象牙質の色が変化すると、歯全体の色味が変化していきます。

この象牙質の色は少し黄色みがあるクリーム色をしていますが、加齢にともなって少しずつ色味が濃くなっていきます。

これはある程度は仕方ない部分といえます。

小・中学生に多いのは、外傷による歯の変色です。

顔のボールが当たったり、壁にぶつかったりしたことで、歯にダメージに加わると、歯髄にある神経を栄養している血管にダメージが加わり、内出血を起こすように歯の色が変色していきます。

また、歯が作られる時期に「テトラサイクリン」という抗生物質を長期間内服すると、縞々のような着色が歯そのものに形成されます。

3、歯の黄ばみを予防する方法

黄ばみを防ぐ方法について、いくつかの方法はあります。

1) 歯の外部からの原因によるもの

基本は外部からの原因をできるだけ減らすこと、そして歯の表面への沈着することを防ぐことです。

先にも示した濃い色の食品を減らしましょう。

紅茶、コーヒー、赤ワイン、コーラ、カレーを食べること、食べる量を減らすことがまず着色のリスクを減らします。

次にできることは、食後の歯磨きです。

力を入れてゴシゴシ磨くと、歯の表面が削れたり、周囲の歯肉にダメージを与えたりしますので、避けてください。

外での食事など、食後すぐに歯磨きができない状況では、口をすすぐだけでも着色を減らすことができます。

歯を白くするペンというのが販売されています。シリコンゴムに研磨剤が配合されているペンタイプです。

部分的に、また応急的ならいいかもしれませんが、研磨剤でエナメルが削れる可能性があるため、広範囲かつ長期的に使うのは避けましょう。

また、最近は歯磨剤(歯磨き粉)やマウスウォッシュなどで、ステイン除去やステイン予防をうたっている商品をよく見るようになりました。

研磨剤入りの歯磨剤は歯の表面を削るようにして汚れを落とすので、なるべく避けましょう。

まずは研磨剤の無い歯磨剤とマウスウォッシュをつかいましょう。

2) 歯の内部からの原因によるもの

歯の内部からの原因によるものを予防することはなかなか難しいです。

加齢も外傷もなかなか予防することは難しいです。

テトラサイクリンは幼少期に内服することを避けることで変色を減らすことができます。

4、歯の黄ばみを除去する方法

1) まずは歯科医院での歯のクリーニングから

すでに歯磨きやマウスウォッシュでは取りきれない歯の黄ばみがある場合、歯科医院で歯垢や歯石を除去してもらいましょう。

保険診療でも可能ですが、保険で使用できる機材や薬剤、治療範囲は限定的です。

最近は、より高い除去効果を希望する方が増えているため、歯科医師や歯科衛生士さんが専門機器を用いて歯をきめ細かく清掃するPMTC(Professhional Mechanical tooth cleaning)を希望される方が増えてきました。

2) 保険の歯の被せ物の色が黄ばんでいる場合

虫歯の治療で削って埋める「レジン」という素材は、新たな素材にやりかえるということが可能な場合もあります。

また、より自然に見える素材に変更することもあります。

オールセラミック、ハイブリッドセラミックス、ラミネートベニアなど、歯の種類によって使える素材の特徴がありますので、歯科医院で相談してみましょう。

3) 歯の神経が死んで変色した場合

この場合は、神経の空間(歯髄)に穴を開けて漂白剤を入れて、歯の内部から色を変える方法があります。

4) ホワイトニング

専用の漂白剤で白くするホワイトニングを扱っている歯科医院が増えてきました。

詳しくは「ホワイトニングとは」をご参照ください。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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