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歯並びが悪い人に起こる歯に関するトラブル

投稿日:2020年2月28日 更新日:

歯並びが悪い人に起こる歯に関するトラブル

歯並びについて、綺麗な歯が隙間ななく並んでいることが理想ですが、差し歯やブリッジの治療が必要だったり、矯正治療などが必要な場合、どうしても気分的に治療に行くのを避けてしまう方が多いかと思います。

しかし、歯並びの悪さについて、できる限りの治療をしておかないと、後になって様々なトラブルが発生します。

今回は、どのようなトラブルが起きるのかを見ていきます。

または並びに関してはこちらの記事でも紹介していますので参考にしてみてください

歯並びの悪さで起こりうるトラブル

歯が割れる、欠ける

歯並びが悪いと、歯の中でも強く当たる歯、ほとんど噛み合わない歯などのバランスの乱れが出てきます。

噛む力がとても強い場所、よく噛む場所など、負荷がかかる場所は、そのうち耐えきれずに壊れてしまう(=歯が割れる、歯が欠ける)という症状が出てきます。

また、歯が欠けるのは、噛む面だけではありません。

歯にかかる力の方向によっては、歯と歯ぐきの境目のところに「くさび状欠損」という、あたかも木に楔を打ったような欠け方をすることがよく見られます。

これは虫歯ではありませんが、そのままにしておくと、欠けた部分に食べかすが溜まりやすいので、口臭や虫歯のきっかけになります。

歯周病になる

噛む力がとても強い場所、よく噛む場所などのバランスが悪い状況がさらに進むと、歯を支える周囲の骨(歯槽骨)が溶け、周囲の歯肉が炎症を起こす「歯周病」という状況になります。

歯のかかる負荷のバランス調整をせずにそのまま放置すると、歯が少しづつガタつき、周囲の歯肉は赤く腫れ、膿が出てくることもあり、次第に独特な口臭もしてきます。

また歯のガタつきがひどくなると、歯を抜かないといけない状況になります。

知覚過敏を引き起こす

歯が割れる、欠けることや歯周病と関連します。

強く当たる歯、ほとんど噛み合わない歯などのバランスの乱れで、噛む力が強く当たる歯の支える骨や歯肉が下がっていきます。

歯の根が露出してくると、冷たい飲み物や食べ物、冬場の冷たい風などで歯がしみて痛みが出る「知覚過敏」が起きるようになります。

原因である噛み合わせの治療も必要ですが、応急処置として露出した歯の根の表面をコーティングする塗り薬を使ったり、レジンという虫歯を削って埋める白い素材で歯の根の表面を覆うことなどをします。

前歯で咬みきりにくい

前歯の歯が揃っていない場合、奥歯で噛んでも前歯が空いている場合などは、前歯で噛み切ることがしにくく、ついつい横の歯で噛み切ってから食べるなど、嚙み切れる歯にその分の負荷がかかりますし、普段の食べ方にクセがついてしまいます。

口臭がする

歯並びが乱れていると、歯磨きがしやすい部分と、しにくい部分との差が出てきます。

歯磨きの時に見えにくい部分、歯と歯の隙間などの歯磨きがしにくい部分は食べかすが溜まりやすく、プラーク、歯石などになります

ここでは雑菌が繁殖し、口臭の原因になります。磨き残しがないように丁寧に時間をかけて綺麗にししない限り、口臭がなかなか消えません

虫歯

口臭と同じく、歯並びが乱れていると、歯磨きがしやすい部分と、しにくい部分の差が出てきます。

歯磨きがしにくい部分にはプラークが溜まり、虫歯のできるリスクが他の部位よりも上がります。

1日の歯磨きの回数や時間も重要ですが、その他にも歯磨きで使用する器具も重要です。

普通の歯ブラシだけでなく、ワンタフトブラシという毛束の小さな歯ブラシや、デンタルフロス、歯間ブラシなども使い、ゆっくりと時間をかけて磨くことや、歯磨き粉も隙間に入って行きやすい液体歯磨きなどを使ったすることも必要です。

また、定期的に歯科医院でお口の中全体をチェックしてもらい、磨けていないところの確認、歯石の除去なども受けましょう。

発音が不明瞭

歯が乱れていることにより、歯と歯の隙間にばらつきが出てきます。

隙間が大きい部分から息が漏れたり、上と下の前歯が開いていることで、会話する際に息漏れが出てきて、発音が不明瞭になります。

また長くこの状態が続くと、舌で息漏れの部分を埋めるように動かすことで、会話時の舌の使い方にクセがでるようになります。

顎関節症

歯が乱れていることにより、しっかり噛める部分と、噛めない部分の差が出てきます。

これが左右でも差が出てくることがあります。右でしっかり咬めたり、左であまり噛まないなど、左右のバランスが同じでないような状況により、片方のあごの関節に負担がかかります。

この状態が長く続くと、あごの関節(耳の前あたり)でカクッと音がしたり、ジャリジャリっと音がしたりするようになり、さらに長く時間がかかると、痛みが出たりするようになります。

これらあごの関節あたりで音がしたり、痛みが出る症状などをひっくるめて「顎関節症」と言います。

顎関節症を放置すると、あごにつながる筋肉のバランスのため首や肩の左右のバランスが乱れ、その影響は背骨、そして骨盤、両足へとバランスのしわ寄せが波及していきます。

まとめ

歯並びの悪さは生まれつきのものではありますが、こういった大きなデメリットがたくさんあります。

少しずつでもいいので、改善していくことで健康的な歯を保つことができるので、かかりつけの歯医者などを見つけて定期的に検診することをおすすめしています。

南森町スマイリー歯科ではそういった相談や治療も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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