こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。
例えばのお話なのですが、笑顔からこぼれるように見える真っ白な歯。しかし歯と歯の間が黒ずんでいたりすると、その黒ずみが気になって、せっかくの笑顔の印象が薄れるように感じないでしょうか。
歯に高い意識を持っている方が隙間に黒ずみというのは考えづらいものですが、ではなぜ歯と歯の間の黒ずみはできてしまうのでしょうか?
その原因と、そして対策などについてお話していきたいと思います。
またこちらの記事もあわせて読んでいただけますと幸いです。
・歯茎の黒ずみは病気ではない!その原因と治療方法を歯医者が教えます
・ホワイトニングできない!差し歯は歯医者のブラッシングで白くする
原因はこの2つ!放ってはおけない歯と歯の間の黒ずみ
歯と歯の間の黒ずみには、大きく分けて、「着色」と「虫歯」の2つの原因があります。
「着色」とは、歯に食べ物などの色素がつき、歯本来の白さが失われていきます。歯磨きなどを行っても、歯と歯の間など磨ききれずに取れにくいこともあり、蓄積していくとさらに取れにくくなります。
「虫歯」とは、ご存知の方も多いと思いますが、口腔内の細菌が出す酸によって歯が溶かされることが原因で、放っておくとどんどん広がっていき、歯をボロボロにしてしまいます。
歯と歯との間の黒ずみといっても、放置しておくと次第にその色が取れにくくなったり、実は虫歯で、他の歯にも広がっていき、大切な歯をボロボロにしてしまう可能性があります。
着色の原因はこれ!その対策と予防方法もあります
歯の着色の原因は主に、食べた物やお茶や紅茶などの茶しぶやジュースなどの磨き残しが歯の間に残っているためです。
着色は歯石とはまた別のものですが、歯ブラシなどで歯磨きを行ったとしても、なかなか磨きにくいところについたりするために歯と歯の間などに残ってしまいます。
対策としては、「プラウト」と呼ばれるワンタフト歯ブラシを使用することをオススメします。
プラウトは、先端の毛先が1つにまとまったタイプの歯ブラシで、全体をまんべんなく磨く通常の歯ブラシとは異なり、歯と歯の間に残っているものなどをかき出すように使用する歯ブラシです。
他にも「フロス」と呼ばれる歯と歯の間のものを取るための糸ようじのようなものもあります。
フロスにも柄のY型とF型の2種類あり、それぞれ用途や目的に合わせて作られているので、使用方法が異なります。
これらは、歯と歯の間の着色を取るだけでなく、毎日の歯磨きのときに使用することで、着色そのものを予防することにもつながります。
また、これまで使っていた歯ブラシについても、毛先が細いものを選ぶようにして、細かく磨くようにしていくことで、白くてピカピカの歯になると思います。
虫歯だったらすぐに治療を
歯と歯の間の黒ずみの原因がもし「虫歯」である場合は、すぐに治療をしてください。
着色の場合は、放置していても周りの歯にそれほど大きな影響は出ませんが、虫歯の場合、他の歯にもうつってしまうことがあります。
そのため、黒ずみが気になった方はまず、歯医者へ行き、虫歯かそうでないかをはっきりさせることが重要です。
クリーニングでピカピカ!白い歯で笑顔もステキに
虫歯の場合は治療が必要ですが、着色などの汚れの場合は、クリーニングが効果があります。
通常の歯ブラシや研磨剤入りの歯磨き粉を使用しても取りきれない歯と歯の間の汚れを、専用の機械や超音波を発生させる機械を使用して汚れを除去していきます。
着色している部分だけでなく、全体をクリーニングするために最初は2回くらい通って頂き、そのうえでさらに継続してクリーニングを行うことでより白い歯を保っていけます。
このクリーニングは1回2000~3000円程度(保険が適用された場合)です。
1度クリーニングを行っても、日々の生活の中で飲食を行うことで着色していくことはありますので、白い歯を保つためにも2~3か月に1回、少なくても6カ月に1回はクリーニングを行うことをオススメします。
このような定期健診を行うことで、デンタルチェック(虫歯のチェック)や歯石・歯垢の除去もできたり、クリーニングのときに、歯ブラシの当て方など、どのように歯磨きを行うときれいに磨くことができるのか指導を受けることもできます。
その磨き方で、定期的なクリーニングだけではなく、個人でされる毎日の歯磨きの後にフロスを使用して歯と歯の間を掃除されることで、よりきれいな状態を保つことができます。
お茶やジュースをよく飲まれる方や歯と歯の間が磨きにくいという方は、歯と歯の間が黒ずみやすいので、普段からのケアが大切です。
まずは専門家にご相談ください
毎日歯磨きしていても、歯と歯の間に全然取れない黒ずみがある場合、それは歯医者さんでチェックを受けられた方が良いかと思います。
虫歯かどうかをチェックするためのレントゲン場合は1回に2000円ほどで撮影することが可能です。
痛いか痛くないかをご自身で判断せず、まずは歯医者へ行って、チェックされることをオススメします。
ただの黒ずみと油断せず、健康で白い歯を保っていきましょう。