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健康的な歯をつくるために食生活で気をつけたいこと

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健康的な歯をつくるために食生活で気をつけたいこと

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

今回は、健康的な歯をつくるために、日々の食生活で気をつけたいことについてお話していきたいと思います。

1、両方のあごでしっかり噛んでから飲み込む

健康的な歯は、その歯を支える周囲の骨や歯肉などが健康的でしっかりしている必要があります。
そのためにも、歯やあごに対して適度に負荷・刺激をかけ続けることが必要です。

食事を摂る時は、あごをしっかり動かし、よく噛んでから飲み込むようにします。その際、両方のあごを使って噛みましょう。

例えば最初に右側で5回噛んだら、左側に送り込み、5回噛んでから飲み込む、というようにします。片側のあごだけで噛むようにしていると、あごの関節の不可に左右差が出てきます。この状況を長く続けると、開口時または閉口時に耳の前あたりでカクッもしくはジャリッと音がしたり、痛みが出たりする顎関節症という症状が出ます。顎関節症によりあごの下のある筋肉の左右のバランスが悪くなり、体のゆがみが出てきて肩凝りや腰痛といった症状が出てくるようになります。

また、あごをしっかりと動かすということは、唾液の分泌を促します。唾液を作るのは耳の前にある耳下腺、親知らずの真下あたりにある顎下腺、舌の下方にある舌下腺の3つ(左右で計6つ)が食事の時に唾液を作ります。

唾液は食べかすを洗い流すことだけでなく、カルシウムイオンを持っており、初期の虫歯の再石灰化に貢献します。また、様々なイオンが溶け込んでおり、酸性のもの、もしくはアルカリ性のお口の中の状態を、中性にしようとする緩衝作用を持っています。

これらのことから、唾液を出すことは、健康な歯を維持することにとってとても需要です。

2、偏食をしない

食べ物の内容・形態も健康な歯を維持するためには重要です。
麺類や豆腐のような柔らかい、もしくは噛まずに飲み込めるような食べ物ばかりを選んで食べるのではなく、小魚や繊維質の野菜など、しっかりと噛んでから食べるような食品も積極的に取り入れましょう。好き嫌いはあるかと思います。その場合は調理の仕方を工夫するなどしてみましょう。たとえばコロッケの具材に入れる、火を通してボリュームを減らしてから食べる、などです。

3、だらだらと「ながら食べ」をしない

だらだらと長い時間ながら食べをすることは、食べ物や食べかすが常に口の中に存在ことになります。虫歯の原因菌にとっては温度(=体温)がほぼ一定で、唾液によって適度に湿度があり、それに食べかすを栄養素にできる、まさに天国のような環境です。この状況ですので、虫歯の原因菌が活発に活動しやすい状況になり、酸を作り続け、歯を溶かして虫歯へと移行します。

このことを防止するためには、毎回の食べる量や食事にかける時間を決めて、食べ過ぎない、食べたら歯磨きをする、そして食べない時間を作るようにしましょう。

4、間食もほどほどに

上記3の「ながら食べ」にも関係することですが、間食をすることで、お口の中には長時間食べカスが存在することになります。唾液には緩衝作用があると書きましたが、3度の食事に加えて間食も入ると、緩衝作用を発揮することも難しくなってきます。酸性に傾いた状況は歯の健康に悪影響を及ぼします。

5、就寝前の食事は避ける

寝ている間は唾液に分泌が極端に減少します。特にアレルギー性鼻炎などで鼻呼吸がしにくい方は口呼吸になってしまいます。歯磨きをしてもわずかに磨き残しはありますので、それを唾液で洗い流すことができなくなります。その結果、虫歯ができやすくなります。

多忙な現代人にとって、帰宅して遅い夕食を摂ったらすぐに寝るという生活サイクルの方もおられると思いますが、食後すぐの就寝は胃腸への負荷もかなりかかることもありますので、就寝前の食事は避けるようにしてください。

6、糖分、酸味のある食べ物はほどほどに。

甘党の方は糖質を多く摂られるかと思います。また、酢の物も体の健康にはとても良いとされます。しかし、それぞれが食後に長時間お口の中にとどまることによって、糖分では虫歯の原因菌になりますし、酸味は歯を脱灰させることから、歯の健康維持にはあまりよいとは言えません。甘いものや酸味のあるものを食べた後は、しっかりと歯磨きをし、酸性に傾いたお口の中をなるべく早くリセットさせましょう。

7、禁煙

タバコの害として、ニコチンを始め400種を超える有害物質が煙に含まれます。この有害物質が歯を支える歯肉、歯槽骨の血流を悪く、結果的歯周病をひきおコアします。最近は加熱式タバコが流行っていますが、多くの有害物質を含む点では、従来のタバコも加熱式タバコもそう違いはありません。

8、歯を強くする食べ物

永久歯が形成される時期である幼少期のうちに摂取しておきたいものとして、カルシウム、ビタミンAおよびCがあります。海藻類(わかめ、ひじき、海苔、昆布など)、乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)、にんじん、パセリ、ピーマンなどがあります。
また、繊維質の多い食べ物も歯の周囲組織を鍛える意味でも重要で、ごぼう、レタス、セロリがあります。

9、歯を強くする飲み物

牛乳にはカルシウムが含まれます。またお茶にはカテキンとポリフェノールが歯を強くします。適度に飲むようにしましょう。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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