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定期検診以外で歯やお口の健康状態を自分で調べる方法

投稿日:2021年10月27日 更新日:

定期検診

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

歯の健康状態を調べるには、歯科医院で歯科医師、歯科衛生士による診察、レントゲン検査で歯の周囲の骨の状況を確認すること、歯ぐきや歯周ポケットの検査などがあります。

しかし、忙しくてなかなか歯科医院に行けなかったり、深夜や土日祝などの歯科医院が開いていない時間帯に歯に軽い痛みがあったり、周囲の歯ぐきに時に痛みを感じる場合、とても不安になりますよね。

ある程度ですが、自宅で簡単に調べることができれば、急いで治療が必要なのか、それとも経過をみていいのか、なんとなくわかれば、心が落ち着くかと思います。

今回は、歯科医院での診察、定期検診以外で、歯やお口の健康状態を自分で調べる方法についてセルフチェックシートと唾液検査の2つをご紹介します。

ただし、今回ご紹介した内容について、それぞれの結果については自己責任で、あくまでも参考程度に考えください。

気になる症状についてはできるだけ早めにスケジュールの調整を行なって、歯科医院を受診して相談・診察してもらうようにしてください。

1、セルフチェックシートを活用してみる

お口の健康状態についてセルフチェックする際には、下記の項目についてそれぞれ確認してみてください。

当てはまる項目があれば、歯科医院でしっかりチェックしてもらいましょう。

1)日常生活について

・タバコを吸っている。
・硬いものはあまり食べない。
・食事はあまり噛まずに飲み込んでいる。
・歯磨きの回数が1日1回以下である。
・歯ぎしりをする/指摘されたことがある。
・歯のクリーニング、定期検診を受けていない。
・歯間ブラシやデンタルフロスは使わない。

2)お口について

・歯並びが悪い、前歯が出てきた、ガタガタになってきた。
・口の中が乾く、唾液がネバネバしている。
・口臭が気になる・指摘されたことがある。

3)歯について

・指で押すとグラグラしている歯がある。
・歯の表面を舌でさわると、ザラつくところがある。
・歯の一部が白く濁っているところがある。
・虫歯がある、歯が欠けているところがある。
・歯と歯の間に食べものがつまりやすい。
・歯の見た目が長くなったように感じる。
・なにもしなくてもズキズキ痛む歯がある。
・ものを噛むと痛む歯がある。
・冷たいものがしみる歯がある。
・熱いものがしみる歯がある。

4)歯ぐきについて

1つでもあてはまる場合は、歯肉炎が起きている可能性があり、3つ以上ある場合は歯周病としての治療が必要な場合があります。

・歯ぐきが赤く、もしくは少し黒みを帯び、丸く腫れているところがある。
・疲れた時やストレスがかかるときに歯ぐきが腫れやすい。
・歯磨きで歯ぐきから出血する時がある・毎回出血が見られる。
・歯ぐきを指で押すと、白い膿が出たことがある・出ている。

2、唾液の検査

新型コロナのPCR検査では唾液を用います。この唾液を調べることは、お口の状態だけでなく、全身の状態までわかることがあります。唾液に含まれる成分、細菌の種類や量などを調べることで、歯と歯ぐきの健康、お口の中の清潔さまで調べることができます。

一人ひとりに合ったお口のケアを行なって歯とお口の健康を守るためには、唾液検査でお口の中の状態を知ることも貴重な情報源といえます。唾液が持つ情報を、歯やお口の健康管理に生かそうというのが唾液検査です。

以前は歯科医院でしか検査を受けることができませんでしたが、最近では新型コロナのPCR検査と同様に、インターネットで唾液検査キットを取り寄せ、検体を郵送することで結果が送られてくるサービスまであります。

唾液検査の結果も参考にして、みなさんそれぞれに合った日々のメンテナンス方法を歯科医師にたずね、毎日のセフルケアに生かしてみましょう。

・唾液検査で確認する項目
唾液検査を行う企業によって、取り扱う項目が多少異なります。

多くの項目を同時に測定することで、お口のトラブルの原因解決のために、様々な観点から検討することができます。

・細菌の種類とその量

お口の中には多くの種類の細菌がいます。その中でも、歯周病を引き起こす細菌などに着目てして、それぞれの量を見ることで、歯周病になるリスク、もしくは歯周病にかかっている場合はその程度を見ることができます。

・口腔内のpH

pHとは、液体の酸性、中性、アルカリ性の度合いを示した数値です。唾液の酸性度が高い(唾液のpHの値が低い)と、お口の環境は酸性にあり、この状況が続くと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすい状況です。

・緩衝能(かんしょうのう)

唾液には、むし歯や食物由来の酸を中和する機能があります。これを緩衝能といいます。その働きが弱いと、上記のpHの値が下がり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすくなります。

・白血球数

歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットに細菌や異物が増加すると、唾液の中の白血球数が増加します。歯周病の状況の判断の1つに使います。

・アンモニア

お口の中の細菌数が多いと、細菌が分解して発生したアンモニアが唾液中に多くなります。これは口臭の原因になります。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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