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30代で総入れ歯に……歯を失う前に徹底しておくことと予防法

投稿日:2021年4月30日 更新日:

総入れ歯

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

入れ歯といえば、高齢者をイメージされると思います。しかし最近、20歳代から30歳代でも入れ歯が必要な症例が増えてきたように思います。中には、総入れ歯になる方もおられます。

今回は、30歳代でも入れ歯が必要になる理由とその予防法、対応について見ていきます。

1、入れ歯になる理由について

1)多数の虫歯を放置していた

若くして入れ歯が必要になる一番多い理由がこれです。

子供の時から歯科医院に行く習慣もなければ、歯磨きの習慣もない、という環境で育ったという共通点があります。時々甘いスポーツドリンクを飲み、食後もそのままに歯磨きをしない、という環境は、虫歯ができやすい環境といえます。

子供さんの歯磨きの習慣や歯科医院でメンテナンスを受けることは、ある意味、親の果たすことであると思います。

もし皆さんのご家族、お子さんに歯磨きや歯科医院でのメンテナンスの習慣がないという方がおられたら、ぜひ今日からでも改善していただきたいと思います。

2)歯周病を治療せず放置し、悪化した

歯周病になる原因は1)にある甘いスポーツドリンクを飲み、食後もそのままに歯磨きをしない、という環境もありますが、歯ぎしりや食いしばりといった習慣からでも歯周病が発生します。

歯ぎしりや食いしばりは就寝中という意識のない時間帯に発生します。また起きている間でもTCHという無意識のうちの食いしばりがあります。

これらの歯にかかる力は咀しゃくするときの数倍の大きな力であり、しかも横に揺さぶりをかける方向にも力がかかります。そのため、歯を支える周囲の歯槽骨が吸収され、抜歯せざるをえなくなります。

3)顔やあごに外から衝撃を受けた

交通事故やスポーツの時にあごに衝撃を受け、歯が複数本折れたり、抜けたり、時にはあごの骨が折れたりすることで、入れ歯が必要になる場合があります。

歯が折れた場合は修復が難しいことが多く、歯が抜けた(脱臼した)場合は受傷から2時間以内なら元に戻せることもあります、若いうちに受傷した場合、あごの発育に影響する場合がありますので、あごの発育状況を見ながら、入れ歯を適宜作りかえていくことも必要です。

4)あごの腫瘍ができた

お口の中には、歯ができる時の組織の名残などが腫瘍になることがあります。歯原性角化囊胞、エナメル上皮腫などがその代表です。

これらは良性腫瘍ですので、摘出することで取り残しのリスクが減ります。一方、お口には悪性腫瘍、がんもできます。歯肉などの粘膜からできるものもあれば、骨からできるものもあります。

しかも悪性腫瘍は、画像でわかる範囲から10mmの余裕をつけて切除します。縦・横・高さの3方向に10mm取りますので、切除してみるとかなり大きな欠損になることがあります。

この切除する範囲に歯が含まれると、切除した後に入れ歯が必要になることがありますが、入れられない場合もあります。

2、入れ歯にならないようには、どうすればいいのか

先ほどの内容を見てみると、日頃の生活で気をつけておくことで予防できるものがあります。

1)タバコの習慣の見直し

タバコを吸われている方は、歯周病になりやすい、進行しやすいという特徴があります。

紙巻きたばこの他に最近では煙の出ない加熱タバコが流行っていますが、有害物質が多く含まれる点では変わらず、歯ぐきにとって非常に悪影響を及ぼしています。

禁煙外来を設ける病院も増えてきましたので、この機会に禁煙へと動きましょう。

2)虫歯を放置している

虫歯を放置している方は、これ以上抜歯にならないよう、すぐに治療を受けるようにしてください。抜歯せずに残せる歯があれば、早期治療で助ける可能性が出てきます。

特に、親知らずが横向きになっている場合、痛みが出た時はすでに虫歯が進行していることが多く、神経を取って土台を立てて、かぶせ物を作る、という治療もかなり回数と時間がかかります。

3)歯周病を放置している

歯周病の可能性がある方、特に歯ぐきが腫れている方、膿を持っている方も、早めに歯科医院で治療しましょう。歯を支える骨の状況はレントゲンを撮影しないとなかなかわかりません。

これに歯科衛生士による歯ぐきの診査で歯肉の状況の把握が必要です。また歯ぎしりなどがある場合はマウスピースで歯の保護をはかったり、咬み合わせの調整が必要になります。

4)歯ぐきなどに何かできものがある、痛みがある

歯ぐき、ほおの粘膜、舌などにできものがある、なかなか治らない口内炎がある場合、腫瘍の可能性があります。

一般的に、大きくなる速度がゆっくりな場合は良性腫瘍で、急速に大きくなる場合は悪性腫瘍の可能性を考えます。また骨の中に腫瘍ができている場合は、レントゲンで確認をします。

以上、どれも自分だけでは判断しにく、解決できないものばかりです。まずは歯科医院を受診して全体をチェックしてもらいましょう。

定期的にチェックを受けることで、現状を維持することができ、何らかの病気についても早期発見・早期治療ができます。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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