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虫歯による頭痛の危険性とすぐに行うべき治療

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虫歯による頭痛の危険性とすぐに行うべき治療

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

虫歯が原因で起きる頭痛は、様々なメカニズムによって起きることが明らかになってきました。ここでは虫歯から頭痛が起きるメカニズムおよびその対処法について見ていきます。

1、虫歯が頭痛を引き起こす原因

(1)虫歯による歯の痛み

虫歯で一番問題になるのは、歯の痛みです。

虫歯の初期(エナメル質までの範囲にとどまる場合)は痛みを感じませんが、虫歯の原因菌が歯の神経(歯髄)まで到達すると、歯の痛みを感じるようになります。虫歯の原因菌が24時間常に神経を刺激しますので、頭痛へとつながることがよくあります。

(2)歯性上顎洞炎

鼻の外側で目の下のエリアには上顎洞という空洞があり、鼻とつながっています。普段はからっぽです。この空洞に炎症がおきたものが上顎洞炎といい、膿がたまったものがいわゆる「ちくのう(蓄膿)」です。上あごの奥歯の根の先端は、この上顎洞ととても近い位置にあります。

そのため、上あごの奥歯に虫歯ができた場合、虫歯の原因菌が歯髄を通って上顎洞に入り込み、炎症を起こすことがあります。これを歯性上顎洞炎と言い、症状が急速に進行した場合は、頭痛や頭が重く感じることがあります。

(3)筋緊張性頭痛

虫歯のために歯が欠け、咬み合わせが変化することがよくあります。この変化がたとえわずかであっても、お口を閉じる筋肉である咬筋や側頭筋などに影響を与えます。具体的には筋肉に張りやこわばりなどとして現れ、この緊張による頭痛を筋緊張性頭痛と言います。

(4)脳炎

虫歯の原因菌が血液に入り、免疫が低下するなどもあわさって全身に広がることがあります。首の後ろ側の痛みや発熱、吐き気、おう吐といった症状のほか、頭痛がある場合、脳の炎症である脳炎も可能性として考える必要があります。
 
脳炎は、症状の進行が進むと、けいれんや意識障害といった症状が突如として現れる病気です。頭痛など症状が少なくかつ軽いうちに、内科などの病院で診察を受けておきましょう。

(5)脳静脈血栓症

脳動脈の閉塞は脳梗塞ですが、これが脳の静脈に発症した場合を脳静脈血栓症と言います。虫歯の原因菌が血液に入り、体全体の免疫力が低下していたりして生き延びて全身をまわることでおきる病態と言われています。脳から心臓に帰る血液の流れに渋滞が起きるので、頭がうっ血ぎみになって頭痛が起きます。比較的まれな疾患ですが、上記のどれにも当てはまらない場合は、考えるべき選択肢に上がってきます。

2、虫歯による頭痛の応急処置方法

(1)患部を冷やす

虫歯そのものの痛みによって頭痛が起きている場合、虫歯の歯の近くを冷やし、その冷たいという刺激で痛みをごまかすという方法があります。

(2)鎮痛剤(痛み止め)を飲む

市販の痛み止めや、頭痛薬として処方された薬がある場合には、一時的な痛みの緩和を目的に薬を飲むのも応急処置としては一案でしょう。ただし、根本的な頭痛の原因を取り除かない限りは頭痛が繰り返されるため、早めに歯科医院を受診しましょう。

(3)首・肩・頭皮をマッサージする

虫歯による緊張性頭痛の場合は、首や肩の凝りをほぐして血流を改善させることで、頭痛症状を緩和させることができます。また、虫歯により顎関節症を引き起こしている場合は、こめかみ周囲にある側頭筋が硬くなっている可能性があるので、頭皮マッサージで楽になることもあります。

3、虫歯による頭痛の根本的な治療法とは?

(1)虫歯の治療を行う

虫歯が原因と考えられる場合は、まず原因治療として虫歯の治療を行います。もちろん頭痛の原因が歯と関係無いとしても、虫歯を放置することは体にとって細菌の溜まり場をとどめておくことですので、デメリットしかありません。

虫歯の有無のチェック、そして通院回数はかかりますが、虫歯の治療を受けることを進めましょう。

(2)嚙み合わせの治療を行う

虫歯の治療として、かぶせ物やブリッジ、入れ歯などで咬み合わせを改善させます。咬み合わせを可能な限り虫歯の前の状態に戻すことで、お口を閉じる筋肉(側頭筋、咬筋)にかかる負荷を改善して筋肉の緊張を解くことにつながり、筋緊張性頭痛を改善させることを狙います。

(3)お口の周囲の筋肉のストレッチを行う

お口の開ける筋肉、閉じる筋肉の凝りなど、筋緊張性頭痛の場合、筋肉のストレッチも有効です。しっかり大きな口を開けること、食事の際はよく噛んでから飲み込むなど、しっかり筋肉を使うようにしましょう。

(4)歯性上顎洞炎の場合は耳鼻科での治療も行うことがあります。

歯性上顎洞炎の治療は、まずこの炎症の原因となった歯を抜歯します。抜歯した部分をしっかり洗浄し、抜歯した穴から排膿させることを行ない、炎症を引かせるようにします。

しかし、炎症が落ち着く前に抜歯した部分の歯肉が閉じてしまうことがあります。そうなると上顎洞に炎症がこもってしまうことになります。この場合は抗菌薬を長期間(2−3か月など)投与したり、鼻から排膿させるように処置をしたりします。この手術は耳鼻咽喉科の先生にお願いすることになります。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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