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歯の矯正の種類はどれくらい?実際にかかる費用と期間は?

投稿日:2020年7月17日 更新日:

歯の矯正の種類はどれくらい?実際にかかる費用と期間は?

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

歯並びが気になり歯科矯正治療を受けようかと考えている方も多いかと思いますが、歯並びを直すと言っても、部分的な矯正治療から、全体をさわる矯正治療まで、その範囲に応じていろいろな方法があります。

その中で、今回は歯科矯正治療の種類とその費用、期間について見てみます。

1、歯の矯正の種類

1)ワイヤー矯正

矯正といってイメージするのはブラケットとワイヤーを用いた、一番多く使われている方法です。ワイヤーとブラケットを表側(唇側)にはわせる場合と、内側(舌側)にはわせる場合があります。

ワイヤー矯正のメリット・デメリット

表側にはわせる方が装着しやすいのですが、笑ったりすると見えるデメリットがあります。一方、内側にはわせた場合は会話時も見えないためわかりにくいのですが、装着がやや難しくなるので、治療費がやや割高になる傾向があります。

奥歯(大臼歯)を軸に顎全体の歯並びを動かす方法の他、一部の歯を移動してその後の治療をしやすくする部分的な矯正もあります。

2)マウスピース矯正

もう一つの矯正の方法として、マウスピースを用いた矯正治療が増えてきました。歯科医院で歯型の石膏模型をとり、これをメーカーに送り、スキャンしてもらいます。最近では口腔内スキャナーが普及しつつあり、歯型をとるところからスキャナーで直接行う歯科医院も出てきました。

メーカーと歯科医師の間で矯正治療終了時の咬み合わせを決定し、そのゴールに向かって段階を追って移動させるような、複数のマウスピースがメーカーから歯科医院に届けられます。

このマウスピースを1~2週間おきに交換することで、歯に徐々に力がかかって少しづつ移動する、という治療法です。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピースは見た目がわかりにくく、歯にツヤが出るように見えることが一番のメリットです。取り外しができるので、歯磨きも普通にでき、お口の中を衛生的に管理できます。金属を使わないので金属アレルギーの心配もありませんし、ワイヤー矯正より痛みが少なく、ホワイトニング治療なども並行して行えます。

一方、デメリットとして、マウスピースの交換のため、2週間おきに通院が必要になります。治療途中で虫歯の治療などで歯の形が変わってしまう場合は、その時点からもう一度歯型を取って、治療計画の修正が必要なことがあります。

また、複雑な歯並びの調整には対応しにくいことがあり、部分的にワイヤー矯正を組み合わせることもあります。ワイヤー矯正とマウスピース矯正、いずれの方法でも歯を並べるスペースを作るために、抜歯が必要な場合もあります。

マウスピースだから抜歯は不要、とは必ずしも言い切れません。マウスピース矯正はワイヤー矯正に変わる矯正方法ですので、長時間しっかり着用していないと、矯正治療の効果が薄いこともありえるので、決められた装着時間を守るようにしてください。

マウスピースは基本的に2週間おきの交換となっていますが、メーカーによっては日本国内で制作していたり、海外の工場で制作したりしています。物流の観点から、日本国内の場合は2週間おきの交換のタイミングにのせることも不可能ではありませんが、海外の工場で制作するシステムの場合は、空輸の関係でどうしても日数がずれこむ可能性があります。

2、歯科矯正治療の費用

歯科矯正治療のほとんどは、自費診療になりますが(条件によっては保険診療となる矯正治療もあります)、費用については、地域、物価、治療内容などによって、歯科医院それぞれで異なります。

治療はある意味、契約と言えます。治療に入る前に見積もりを書面でもらうこと、それを保管し、治療中に請求されたものがどれにあてはまるのかを確認することが重要です。

3、歯の矯正を行うまでの流れ

次に矯正の治療を行うにあたり、どの歯科医院でも行われているような流れについてです。

まずは矯正についての相談から始まります。だいたいは予約制が多く、時間をとって話し合います(無料~5,000円)

どのような治療になるか、また治療期間の目安などを聞き、不安な点、疑問点を解決させます。

その場で治療するかどうかはすぐに決めず、一度持ち帰り、ご自宅で検討して返事をすることをお勧めします。納得してから治療に入るようにしましょう

矯正治療を希望したら、今後かかる費用についての説明と契約を交わしたあと、診断・検査を行い、レントゲンで骨格の検査、歯の状況を確認し、歯型と写真をとって、治療前の記録にします。

その分析をして治療の方針を検討します(2~8万円)

そして治療が始まります(5~40万)

必要な部分の抜歯や、矯正装置が入ると日々の管理が難しくなりますので、そのためのブラッシング指導なども適宜あります。

また、矯正装置を外側(唇側)にはわせるか、見えないように内側(舌側)に装着するかで費用が異なりますし、ワイヤーの素材などで2~10万円程度の違いが出て来ます。

マウスピース矯正については、これらの治療期間は歯の移動量などによりますが、おおよそ2年程度のことが多いです。矯正治療終了後は「後戻り」を防ぐための保定装置(歯並びを維持するための装置・器具)が入ります。(1〜3万円)これらの他に、その都度、管理料などとして、毎回¥5,000~1万円かかることもあります。

4、すぐに費用が用意できない場合

矯正したいけど、お金がないという方はデンタルローンを用いて矯正治療を行う方法があります。通常の金利よりも低く設定されているのが特徴で、患者さんへの負担が少なく設定されています。

治療前の説明の時に相談すると、提携金融機関のパンフレットを渡されるでしょう。

まとめ

今回は歯の矯正についてお話させていただきましたが如何だったでしょうか。

それなりの金額にはなってしまいますが、年齢とともに歯の重要性は高まっていきます。子供にうちに矯正できるのであれば、矯正をしておくことをオススメします。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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