こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。
歯磨きは起床時、そして毎食後に行うことが理想です。また地球環境への配慮から、職場や旅行先でも使い捨ての歯ブラシを使うのではなく、自分の歯ブラシを持参することで、少しでも地球にやさしいSDGsな生活を目指したいものです。
今回は、携帯用の歯ブラシについて、歯科医師の視点で選ぶ際のチェックしておくべきポイントを挙げてみます。
目次
1)歯ブラシとケースがセットのものか、別々に購入するか
ケースとブラシがセットになっているものですと、コンパクトにまとまっているため携帯もしやすいです。
ただし、歯ブラシのサイズや使い勝手が、自分のいつもご自宅で使っている歯ブラシとは異なることがあります。あまりにも使用感に違いがあると、磨き残しが出る可能性があります。
歯ブラシとケースをそれぞれ別々に購入する場合は、自分がいつも使っている歯ブラシ歯ブラシを使うことができますが、どうしてもケースが大きくなってしまうことが多いようです。またデザインやサイズが気にいるものがなかなか見つからない場合もあるでしょう。
2)歯ブラシのサイズは自分に合っているか
上記1)でもふれましたが、自分がいつも使っている歯ブラシのサイズと合うかどうかもチェックしましょう。
3)消耗品の買い替えが可能か
歯ブラシは消耗品ですので、ブラシが開いてきたら、買い替えが必要です。歯みがき粉も無くなれば購入しなければいけません。
この時に歯ブラシだけ、歯みがき粉だけの買い替えができれば、ケースを長く使うことができます。
4)衛生的に管理できるケースか
お口の中に入れて使うものですので、歯ブラシは清潔な状態で管理したいものです。持ち運びの際の保管状況も重要で、しっかりと衛生面も考えたケース選びも必要です。抗菌仕様のケース、通気性の良いケースなどで、細菌の増殖を防止するなども必要です。
もし気に入ったケースが密閉型、ポーチタイプなどのために持ち運び時の衛生管理が難しい場合は、ご自宅では歯ブラシを洗い、ケースとともに乾燥させるなど、衛生面の管理を工夫してください。
一方で、通気性の良いケースをカバンの中に入れたままにしておくことは、衛生的とはいえません。完全に乾燥できないようであれば、雑菌が繁殖し、不衛生な歯ブラシになってしまいます。
しっかり洗って乾かせる、お手入れができるものを選びましょう。しっかり大きく開いて、乾燥させやすいケースだとよりメンテナンスしやすいでしょう。
5)歯ブラシ除菌器
歯ブラシを除菌するケースも販売されています。歯ブラシのケースも兼ねることが多いのですが、大きさが出てくるため、日常の持ち運びに大変になるかもしれません。
職場に除菌器として歯ブラシと一緒に置いておく、というのも1案です。
6)電動歯ブラシという手もあります
携帯用歯ブラシは、ドラッグストアやコンビニエンスストアにあるようなものから、最近では携帯できる電動歯ブラシもあります。電気屋さんなどで電動歯ブラシのコーナーには、携帯用のコンパクトな電動歯ブラシのラインナップがあります。
選ぶときの目安として、カバンやポーチに収納して持ち歩きやすいかどうかが重要です。使用しているポーチのサイズを測ったうえで、電動歯ブラシのサイズも確認して入るかどうか確認しておきましょう。
また重さもどうでしょうか?バッグに入れて通勤・通学する場合、重さは結構負担になります。軽量なモデルをおすすめします。
電動歯ブラシには、電池交換式、ACコンセント、USB充電など様々です。それによっては充電池と充電器が別に必要であったり、ACアダプターをどこに置いておくかという検討も必要です。USB充電式でしたら、職場のノートパソコンで充電できるかもしれません(置いても良ければ)。
まとめ
以上より、ただコンパクトな歯ブラシを選ぶ、というのではありません。
ケースについても衛生的に使えるかどうかという観点が重要ですし、消耗品が入手できて長く使えるかという点での検討も必要です。
そして電動歯ブラシという選択肢もありますので、この機会に色々見て検討していただければ幸いです。