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虫歯はホワイトニングできない?虫歯は治療後に白くできます

投稿日:2023年3月18日 更新日:

ホワイトニングしたいと思っている虫歯

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

「虫歯になった歯はホワイトニングできないって本当?」

「自分でホワイトニングしているけど、虫歯になった歯だけ白くならない気がする」

白くきれいな歯を保ちたいと定期的にホワイトニングをしている人は増えてきていますが、虫歯になった歯にはホワイトできないという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

しかし、せっかくホワイトニングするのであれば、虫歯になった歯も目立たないようにしたいですよね。

そこで今回は、虫歯になった歯を白くする方法についてご説明させていただきます。

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虫歯はまず治療してからホワイトニングを行うことで白くできる

以下のような歯は、象牙質の変色などが原因のため、歯のエナメル質に付いた着色汚れや黄ばみを落として白くするホワイトニングを行っても白くなりません。

  • 神経が死んで変色してしまっている歯
  • 虫歯などの治療で神経を抜いている歯
  • 虫歯により象牙質がダメージを受けている歯

神経が死んでしまっていたり、抜いてしまっている歯はホワイトニング以外の方法で白くしていくことになりますが、虫歯については、まず虫歯を治療する必要があります。

虫歯の治療後にホワイトニングを行うかどうかに関わらず、治療方法は変わりませんが、前歯の1本が虫歯になってしまっていた場合、治療後にホワイトニングを行うと、虫歯だった歯だけが白くならずに目立ってしまいます。

そこで、セラミックの被せ物や詰め物の色をホワイトニングした後の他の歯の色に合わせることで、虫歯を目立たなくすることができます。

しかし、虫歯の治療後に丁寧に歯磨きなどを行っていても、被せ物や詰め物をした以外の歯などは着色や黄ばんでいきますので、定期的なホワイトニングを継続することで詰め物や被せ物が目立ちにくい状態を保つことができます。

また、インプラントにしていたり、これからインプラントにしようと考えている人の場合も、インプラントの歯の色を隣の歯に合わせた色にすることで、詰め物や被せ物と同じように目立たなくすることができます。

虫歯の治療で詰め物や被せ物をしない場合は歯の内側からホワイトニングする

虫歯の進行具合によっては、詰め物や被せ物を使わずに治療できる場合もありますが、この場合、ホワイトニングした他の歯と色を合わせることができません。

このような場合には、歯の内側からホワイトニング剤を注入するウォーキングブリーチという方法で歯を白くすることができます。

このウォーキングブリーチについても、虫歯の治療が終わった後に行いますが、通常のホワイトニングと比較すると、以下のようなデメリットもあります。

  • 通常のホワイトニングほど白くはならない
  • 歯にホワイトニング剤を注入するため、歯の寿命が短くなる場合がある

ただ、ウォーキングブリーチであれば、神経が死んでいたり、抜いている歯についてもホワイトニングができ、被せ物を使わないため、自分の歯を残すことができるという点もあります。

他の歯の色に合わせた詰め物や被せ物にするか、ウォーキングブリーチにするか、どちらを選ぶかは治療を受ける患者さんの選択になりますが、歯の将来を考えた場合には、歯への負担が少ない詰め物や被せ物の方がいいと考えます。

虫歯がある場合のホワイトニングは歯医者と相談して進め方を決める

自分には虫歯がないと思っていたり、虫歯の治療が終わっていて、ホワイトニングをしようと歯科医院に行っても、その診察で虫歯が見つかることもあります。

虫歯の治療で神経を取るかどうかは、診察時のレントゲンや痛みの度合いで判断できますので、ホワイトニングを考えている人はその診察のタイミングで歯医者に相談すれば問題ありません。

また、虫歯の治療が続いている状態の時期に結婚式などがあり、急ぎでホワイトニングしたいと思ったとしても、虫歯の治療が完了した後にホワイトニングを行った方がいいです。

ただ、結婚式など自分の記念や節目となるようなときには、きれいな白い歯でいたいと思うことは当然です。

このように、すぐに歯を白くする必要があるような場合などについては、歯のマニキュアを塗るなどの応急処置的な方法で対応することも可能ですので、ご自身の判断でホームホワイトニングを行う前に、まず歯医者に相談してみることをおすすめします。

なお、虫歯になりにくくするために行うのは歯のクリーニングで、ホワイトニングは歯の表面の着色や黄ばみを落として、見た目をきれいにするために行いますので、虫歯の予防にはなりません。

また、歯にひび割れがあったり、欠けていたりしている場合にホワイトニングを行うと、ホワイトニング剤が歯にしみる場合がありますので、ホワイトニングがしみそうな場合は、歯の表面を保護する薬を塗ってからホワイトニングを行うことができます。

もし、ホワイトニングを行っている途中で歯がしみてしまった場合も、ホワイトニング後にフッ素や知覚過敏の薬を歯に塗ることで感じる痛みを緩和することができます。

このように虫歯の進行具合や歯の状態によって、ホワイトニングの進め方は変わってきますので、虫歯があるけどホワイトニングをしたいという方は、まずは歯医者に相談してみましょう!

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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