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子どもの虫歯の原因と4つの対策方法

投稿日:2022年2月20日 更新日:

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

子どもが3歳までになるまで、虫歯には気をつけましょう

そんな注意をなんとなく聞いたことがある親御さんは多いかと思います。今回は子どもが3歳までに虫歯になるリスク、虫歯になる原因、予防方法をご紹介していきます。

こちらの記事もあわせてお読みください。
虫歯は遺伝!?注意しなければならない虫歯の原因と予防
赤ちゃんでも虫歯に!正しい予防法となった場合の対処法

子どもの将来に関わる3歳までに虫歯になる2つのリスク

子どもの将来に関わる3歳までに虫歯になる2つのリスク

3歳までに子どもが虫歯になるリスクは大きく2つに分類されます。

  • 歯医者がトラウマになり、虫歯治療が遅れ、乳歯がボロボロになる。
  • 乳歯がボロボロになった結果、永久歯の歯並びが悪くなる。

まず、3歳までに虫歯になる1つ目のリスクは、「歯医者がトラウマになり、虫歯治療が遅れ、乳歯がボロボロになること」です。

子どもの頃、歯医者に行くのが怖くて仕方がなかった方はいらっしゃいませんか。

虫歯治療は歯を削ったり、麻酔をかけたり、大人であっても苦手な方が少なくありません。子どもであれば、その苦痛はなおさらです。

3歳までの小さな頃に歯医者で虫歯治療をする頃によって、「歯医者=痛くて怖いところ」というイメージが子どもに染み付き、歯医者に行くことに恐怖心を覚えてしまいます。

その結果、歯が痛くても、歯医者に行きたくないがために親御さんに言わずに我慢して、虫歯が悪化するお子さんもいらっしゃいます。

親御さんが気づいて歯医者に連れてきた頃には、乳歯がボロボロになってしまっているケースも少なくありません。

次に3歳までに虫歯になる2つ目のリスクは、「乳歯がボロボロになった結果、永久歯の歯並びが悪くなること」です。

虫歯で乳歯がボロボロになるまで治療を放置しておくと、永久歯にも影響します。虫歯が酷くなると、最終的には乳歯を抜く必要がでてきます。

また、乳歯がボロボロになると、下から生えてくる永久歯もガタガタになってしまいます。

かみ合わせは遺伝の結果ですが、歯並びは親の努力で改善できます

3歳までに虫歯になる2つの原因

3歳までの子どもが虫歯になる原因は、2つに大別されます。

1つは大人からの虫歯菌の感染、もう1つは食べ物による影響です。

1つ目の大人からの虫歯菌の感染は、お母さんからの食べ物の口移し、お父さんからのキスによって起こります。

3歳までは、虫歯予防の為に、キスを我慢しましょう」という話は、この大人からの虫歯菌の感染予防のためなんですね。

でも、3歳まで我慢すれば安心かというと、決してそうではありません。

3歳までの虫歯予防が大切だといわれる原因は、3歳という年齢が、一般的に子どもの乳歯が生え揃う時期だから。3歳を過ぎても、当然虫歯菌は感染しますので、注意が必要です。

次の2つ目の原因は「食べ物による感染」です。

食べ物、特に糖分の高い甘いものを食べると、食べ物の酸によって歯が溶ける「脱灰」と呼ばれる現象が起きます。この脱灰が虫歯の原因のひとつになります。

アメやガムなどの甘いお菓子は、子どもは大好きです。

しかし、子どもの歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)に比べて、エナメル質が柔らかく、「脱灰」が進行しやすいのです。

甘いものを多く食べて、口内で脱灰が続いた結果、虫歯になってしまうのです。

3歳までの虫歯を予防する4つの方法

では、子どもの虫歯はどのように予防すればいいのかですが、3歳までの虫歯を予防するには、下記4つの方法をおすすめしています。

食べ物を口移ししない

まず、1つ目が食べ物を口移ししないことです。

先述したように、虫歯の原因のひとつに、親御さんからの虫歯菌の感染があげられます。

親御さんからの虫歯菌の感染を防ぐ為に、食べ物の口移しなどは避けて、子どもに虫歯菌が感染しないようにしましょう。

しっかり歯磨きをする

次に2つ目の方法は子どもにもしっかりと歯磨きをすることです。

小さいお子さんは、よく歯磨きを嫌がるケースがあり、親御さんも手がかかる為に入念な歯磨きを諦めることが少なくありません。

しかし、子どもであっても歯磨きは必須です。もし、歯の生えはじめで歯磨きが難しい場合は、ガーゼなどで口内をぬぐいましょう。

歯が生え揃ってきたら、根気よく親子で歯磨きを行いましょう。歯と歯の間にも虫歯菌は潜みやすいので、糸ようじなどを使い、しっかりと歯磨きを行いましょう。

歯医者でフッ素を塗る

3つ目の方法は、歯医者でフッ素を塗ることです。

フッ素は歯を強くし、虫歯菌を抑制する働きがあります。歯医者で希望すれば簡単に塗ってもらえます。

治療に痛みもありませんので、3歳までの小さなお子さんにもおすすめです。

甘い食べ物をむやみに与えない

最後の方法は、甘い食べ物をむやみに与えないことです。

お菓子の中でも、特に糖分が高く溶けやすいチョコレートには要注意。

子どもが欲しがるままに、むやみに甘いものを与えると、ますます子どもは甘いお菓子を欲しがるようになります。

子どもは甘い食べ物をよく欲しがりますが、子どもの将来を考えて、親御さんがグッと我慢をすることが大切です。

まとめ

今回は3歳までの虫歯予防についてご紹介させていただきました。

乳歯が抜ければ問題ないと思っている方もいらっしゃいますが、乳歯の健康状態が今後の健康な歯を維持することに繋がります。

嫌がっている姿を見るのは非常に辛いと思いますが、ここはグッと我慢して、歯科医院の力も借りつつ、お子さんの歯の健康を守って行きましょう。

歯に関する事なら南森町スマイリー歯科までお気軽にご相談ください。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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