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ホワイトニングで歯が痛いと感じた人へ~薬剤の濃度を歯医者と相談しましょう

投稿日:2023年7月20日 更新日:

ホワイトニングしたときに痛みを感じた歯

「ホワイトニングをしたら白い歯になったけど痛い」

こんな話を聞いたら、ホワイトニングをすることが怖くなってできなくなってしまいますよね。

実際のところ、歯のホワイトニングを行ったことで歯に痛みが出ることはあります。

しかし、痛みが出たからといって我慢してホワイトニングしなければならないかというと、そういうわけでもありませんので、安心してください。

今回は、歯のホワイトニングのときに起こる痛みの原因と対策について書かせていただきます。

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歯のホワイトニングで起こる痛みの原因は薬剤の濃度の濃さ

歯のホワイトニングを行うときに使用する薬剤の成分の中に過酸化尿素が含まれています。

この過酸化尿素が原因で歯がしみたり、ひどいときには痛みを感じたりすることがあります。

しかし、この痛みは誰にでも起こるものではありません。ホワイトニングの場合、知覚過敏の歯や、エナメル質や象牙質が薄かったり、亀裂が入っていたりしている歯の人はしみたり、痛みが走ったりします。

このような歯のしみや痛みについてはどうしようもありません。

では、ホワイトニングを行ったときに歯がしみたり、痛みが出たりした人はホワイトニングができないのかというとそうではありません。

このような痛みがでる場合の対策として、次のような方法があります。

ホワイトニングで痛みを感じたときは使用する薬剤の濃度を薄くする

ホワイトニングときに起こる歯の痛みには、使用する薬剤の濃度が大きく影響しています。

ホワイトニングの薬剤が知覚過敏などの歯の神経を刺激して歯がしみたり、痛みを感じたりしますので、濃度が濃い方が痛みが出やすく、感じる痛みも強くなりやすいため、痛みを抑えるためには濃度が薄い薬剤に変えるしかありません。

当然、薬剤の濃度を薄くすると、ホワイトニングの効果も弱くなってしまいますが、薬剤の濃度が薄い場合は、濃い濃度の薬剤よりも長い時間ホワイトニングの施術を行うことで、同じような歯の白さにすることができます。

薄い濃度の薬剤の方が歯や歯茎への刺激が少ないという点ではメリットですが、ホワイトニングの施術中は、薬剤を入れたマウスピースをずっと装着しておくことになりますので、このマウスピースが慣れないという人もいて、時間がかかることがデメリットになることもあります。

では、歯医者で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングでは、どちらの方が歯の痛みが出にくいのでしょうか?

オフィスホワイトニングかホームホワイトニングはかけられる時間の長さで決める

オフィスホワイトニングは、1回の施術で60~90分程度かかりますが、その間はマウスピースを装着しますので、歯科医院の中で待機するなどあまり動けません。

オフィスホワイトニングの場合でも、使用する薬剤の濃度を調整することは可能ですが、その分、マウスピースを装着する時間が長くなります。

また、ホームホワイトニングよりも濃度が濃い薬剤を使用するため、知覚過敏がひどい人などは痛みが出る可能性が高く、できない場合もあります。

その他にも、オフィスホワイトニングだけでは歯が白くなりにくい人もいますので、歯が白くなりにくい人は、オフィスホワイトニングの後にホームホワイトニングをするなど、より長い時間をかけてホワイトニングを行うことで効果が出る場合もあります。

ホームホワイトニングは自宅でできますので、マウスピースを装着した状態で家事などをすることもでき、オフィスホワイトニングよりもうまく時間を使うことができます。

痛みが気になる人はホワイトニングできるか歯医者に相談する

ホワイトニングにより歯がしみると、強烈な痛みを感じ以外にも、歯頸部(しけいぶ)など歯茎がチクチクするような痛みもありますし、薬剤によっては歯茎が少し白くなることもあります。

また、ホワイトニングをしたその場で痛みが出なくても、後から、夜などに痛みが出ることもあります。

この痛みの原因は、薬剤の刺激が残っていることがほとんどで、だいたい一晩経過すれば治まりますが、どうしても我慢できないときは痛み止めを飲んで痛みを抑えるようにすることもできます。

歯がしみる人は知覚過敏の人が多く、歯周病ではなりません。

その他にも以下のような人はホワイトニングの際に歯がしみる可能性があります。

  • 歯に薄っすらとでも亀裂が入っている人
  • 歯茎が痩せて歯の根元が見えてきている
  • 年齢的なものより歯の質が変化した人

歯に亀裂が入っている人は、エナメル質や象牙質に傷が入っている可能性が高いため、先に歯の治療をしてからホワイトニングする方がいいと思います。

なお、弱い濃度の薬剤を使用しても歯の痛みが我慢できない人は、ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングは止めた方が良いかと思います。

その代わり、自宅でご自身ででき、薬剤を使用しないセルフホワイトニングをおすすめします。

ただ、ホワイトニングで歯がしみる人はそれほど多くありませんが、水を飲んだときに歯がしみる人はホワイトニングをした場合もしみる可能性は高いです。

オフィスホワイトニングでは、薬剤でしみるかどうかの事前チェックは行っていませんが、一度試してみて、歯がしみるときは、弱い薬剤に変えたり、ホワイトニング自体を止めたりすることはあります。

ホームホワイトニングは、使用する薬剤は歯科医院で購入するため、どの薬剤にするかを歯医者としっかり相談してから始められます。

ご自身の歯について気になる人は、ホワイトニングをする前に歯医者に相談することをおすすめします。

大阪でホワイトニングでの歯の痛みについてのご相談はスマイリー歯科へ

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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