こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。
歯を白くしたい、白い状態を維持したいのは多くの方の希望だと思います。
コロナ窩でマスクを装着することが多くなり、以前よりも歯を見せる時間や機会が減ってきました。しかし、この状況を逆に考え、マスクで隠せるうちに施術を受けようという方が増えています。
その中でも多い歯のクリーニング、ホワイトニングについて、それぞれの概要、メリット、デメリットについてふれます。
歯のクリーニングとは
クリーニングとは、歯の表面に付着した汚れをきれいに落とすことです。
歯の内側に入り込んだ汚れや歯そのものが持つ色までは変化しません。メリットとしては保険診療でできるのは歯石除去くらいまでで、デメリットとしては、それ以上のクリーニングを求める場合は、自費診療で受けることになります。
保険診療の場合は、歯肉炎や歯周病の治療として行います。主な内容としては、歯石の除去とプラークの除去をします。
まず初めに、歯ぐきの状態(腫れ、赤み、出血の有無)やポケットの深さの記録を行ないます。次に歯の汚れを落としていきます。まず超音波スケーラーという尖端が鎌のようになった専用器械で効率良く落としていきます。
ただし超音波のキーンという刺激があり、それによって歯の痛み、知覚過敏が出る方には、ハンドスケーラーで少しずつ落とします。主に歯ぐきから上に出て見えている歯石の除去がメインでます。歯石が少ない方はお口全体の歯石除去が1回で終わりますが、時間がかかりそうな場合は複数回に分けて落として行きます。
歯石除去が終わったら、専用のブラシと歯磨き粉とを使い、細かな歯石を磨き落とします。この処置までして、次の受診時に歯肉の状態やポケットの深さを再度評価します。
もし、主に4mm以上のポケットが残っている場所があれば、ポケットの中に歯石が残っていることがありますので、歯ぐきに麻酔の注射をして追加の歯石除去をします。
一方、自由診療のクリーニングには制約はありません。また、インプラントのメンテナンスでは、インプラントを傷つけないような専用スケーラーが必要ですし、インプラント周囲の歯肉の汚れに着目して綺麗にしなければなりません。専用のフロスなどを用いて、インプラントに傷をつけないようにしつつ汚れを落とす必要がありますので、専門的な知識が求められます。
歯のホワイトニングとは
まずは先に述べたクリーニングを行い、表面の汚れを落とします。ここまでは保険診療で行う歯科医院もあります。これより後の内容は自由診療で受けることができる治療です。
一番簡単なのは「歯のマニキュア」です。歯のツヤ、光沢感を出すことで、歯を輝かせる方法です。自宅でも可能です。
次に、歯科医院などで行うオフィスホワイトニング、自宅で主に行うホームホワイトニングがあります。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士と相談して治療プランが決められます。またこまめに漂白の状況をチェックしながら最適な漂白剤を選んでホワイトニングをしていきますが、その際に見つかった虫歯や歯周病、ホワイトニングにともなう知覚過敏など、治療が必要な場合もすぐに対応してもらえるという安心感があります。またケアもしっかりしているので、一番安心して治療が受けられます。
また、歯科医院でマウスピースのようなトレイを作成し、ホワイトニング剤を受け取って自宅で寝ている間に行う、ホームホワイトニングというホワイトニングもあります。定期的に歯科医院にかかるため、ホワイトニング剤の使い方、歯の周りの歯ぐきに問題がないか、などのチェックも入ります。またオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するデュアルホワイトニングというのもあります。
デメリットとしては、費用がそれぞれ異なりますので、自分の予算に合った方法を選択する必要があります。
人によっては、あまり時間がかけられないので、他人から見える前歯だけのホワイトニングだけでいい、という方や、前のサロンよりも、もうちょっとだけ白くしたいだけ、というようなもっと気軽に安価にホワイトニングを受けたい方には、セルフホワイトニングサロンという手があります。
セルフホワイトニングサロン、歯科医師や歯科衛生士が常駐していないのですが、自分では準備できないような専用機材や漂白剤などが置いてあり、自分で機械を操作して施術します。そのため、歯科医院で行うホワイトニングより人件費がかからない分、安価に設定していますが、お口の中のチェックが入らず、自分の歯に合った漂白剤かどうかも専門的なチェックが入るわけではないので、治療効果にはばらつきが出てしまいます。
まとめ
クリーニングは保険診療で済む範囲ならば安くて済みますが、しっかり落としたいなら自由診療になります。
ホワイトニングはクリーニングよりも歯の白さを求める場合ですので、基本自由診療になります。方法も様々ありますので、ご自身にあったプランをじっくり検討しましょう。