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若い頃に矯正するほうが良いと言われてるけど、大人になってもやるべき?

投稿日:2021年6月24日 更新日:

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

口元は相手から見える場所なだけに、歯並びを綺麗にしたい、というのは多くの方の悩みです。

歯列矯正治療は見た目を特に気にする若年者が受けるもの、しかし歯列矯正治療は高額なため、若い時には治療を受けられなかった、という方が多く見られます。
いつまで歯列矯正治療は受けられるのでしょうか?そのお悩みについて見ていきます。

1、歯列矯正治療のメリット

1)見栄えが良くなる

一番のメリットは、口元の見栄えが良くなることです。微笑んだ時にどの程度歯が見えるか、どのように歯が見えるかは、相手の印象に大きく影響する部分です。

2)虫歯、口臭、歯周病の予防に繋がる

歯並びが良くなることで、歯磨きがしやすくなり、磨き残しが少なくなります。そのため、虫歯のリスクが減り、口臭の原因も減らすことにつながります。

悪い歯並びでは噛み合う特定の歯に力がかかっており、歯を支える周囲の骨に炎症が起きることで歯周病になります。これに磨き残しまであると、歯周病の症状は急速に悪化します。

歯並びを整えることで、この力を分散させることができます。結果として、歯周病のリスクを減らすことにつながります。

3)よく噛めるようになる

歯並びが揃うことで、噛み合う歯が増えます。今まで噛みきれなかったものが、しっかり噛めるようになります。

2、歯列矯正治療のデメリット

1)矯正装置による口内炎

歯列矯正治療の種類も増えてきました。最近ではマウスピース矯正で歯並びを整える方も増えています。

しかし、大幅な歯の移動が必要な場合はマウスピース矯正では対応できない症例があります。その場合は、従来からあるワイヤーとブラケットによる歯列矯正治療が必要となります。

ワイヤーとブラケットにより、ほおの粘膜や舌などに口内炎が出来やすくなります。

2)治療中の見栄えの問題

これもワイヤーとブラケットによる歯列矯正治療が必要な場合の話ですが、歯の表側にワイヤーとブラケットを装着する場合は、治療中に見えるため、見栄えが悪くなります。

ただし、歯の裏側にワイヤーとブラケットを装着する舌側矯正やマウスピース矯正では、この見栄えの問題を大幅に解決します。

3)矯正装置が多様で、どの方法がいいのか悩む

歯列矯正装置も従来のワイヤーとブラケットの治療も歯の表側につけるだけでなく、歯の裏側につける矯正もあります。またマウスピース矯正だけを見ても多くの種類があります。

それぞれの歯科医師がどの方法を得意とするかで、お勧めされる歯列矯正方法が異なります。他の歯列矯正治療方法との比較検討が難しいため、悩まれる方も多いです。

4)費用

様々な歯列矯正治療の方法が開発され、選択肢が増えましたが、矯正治療は歯科医師の経験や技術力、リカバリーへの対応能力など、専門性の高い治療です。そして自由診療(自費)ですので、治療費は高額になりがちです。

また同じ歯列矯正治療システムでも歯科医院によって費用が異なることがあるため、治療方法と費用の比較検討が難しい場合があります。

必ず複数の歯科医院で相談し、費用の総額、治療期間、メリット・デメリットなどを書面でしっかり確認することが必要です。

3、子供の歯列矯正と大人の歯列矯正の違いについて

子供の歯列矯正治療は、それぞれの成長発達の段階を見ながら、治療を開始すべき時期とその内容を合わせていく、という調整が必要です。

お顔全体やあごの成長について、全体のバランスを見ながら進めることも大切ですし、乳歯から永久歯への生え変わりでは歯の大きさが異なりますので、生え揃うためのスペースを考慮しながら歯並びを整えていくという調整も必要です。

その調整の間も歯磨きがおろそかになったり、歯磨きがしにくくなったりすることで、虫歯や歯肉炎のリスクが高くなりますので、自宅でのセルフケアについても、本人とご両親への説明・指導が必要になってきます。

一方、大人の歯列矯正治療については、いつ開始するかは問題ではありません。まず永久歯で生えそろっており、成長発育も終了していますので、その点についてはあまり問題とはなりません。

大人の歯列矯正治療は、いつまでに、そしてどこまでの治療を希望するか、という部分が重要です。結婚式や就職活動までに間に合わせる、前歯部のみを仕上げるのか奥歯も含めて全体を仕上げるのか、などのゴールを明確にし、計画を逆算して歯列矯正治療を行うことで、治療の満足度は高くなります。

4、大人になっても歯列矯正治療はやるべきか

歯科医院で相談し、今のご自身に合った歯列矯正治療の方法があり、費用、治療期間などの問題もクリアできるなら、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。

100歳以上の方々も多いことから、今後の長い人生において、お口の健康を良好に管理できるというベネフィットはとても大きいと思います。

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