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ホームホワイトニング中に気をつけたい食事や日常生活

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こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

今回はホームホワイトニング中に気をつけたい食事や日常生活についての記事になります。

1、ホームホワイトニングとは

歯を白くするにはいくつか方法があります。

歯科医院で主なホワイトニング処置を行うオフィスホワイトニング、マウスピースのようなトレイにホワイトニング剤を入れ、就寝中などに装着するホームホワイトニング、その両者を組み合わせるデュアルホワイトニングです。

ホームホワイトニングは通院回数が少ないため。遠方にお住まいの方でもできるメリットの一方で、ホワイトニング効果がゆっくりであるデメリットがあります。

2、どうして食事に気をつけなければいけないのか

1)ホワイトニング後1−2日間は着色しやすい

ホームホワイトニングを行うと、歯の表面にある薄いペリクルという膜が除去されます。このペリクルはホワイトニング後12〜48時間ほどたてば、また再生して歯の表面を覆います。

しかしこのペリクルが出来上がるまでの間は歯の表面に着色しやすく、また敏感になっています。この間における歯の着色や刺激を防ぐことに注意が必要です。

2)ホワイトニングの効果は長くは続かない

どの施術にもあてはまりますが、歯を白くすることも、その後に時間とともに着色する、後戻りする可能性が十分にあります。

オフィスホワイトニング(平均3回の施術)で約半年、ホームホワイトニング(1ヶ月)でもその後約半年~1年で着色・後戻りするといわれています。日々の生活に気をつけるとともに、定期的なホワイトニングを受けることが求められます。

3)ホワイトニングした直後の歯は敏感になります

ホワイトニング処置によって、ペリクルが剥がされると、一時的な脱灰状態(カルシウムが奪われる状態)としてエナメル質がむき出しになります。

このために、冷たいものなどによる知覚過敏を起こしやすくなります。歯はその後に再石灰化されることで戻りますが、酸性の食品を定期的の摂取し続けて脱灰状態が長いと再石灰化が遅れ、歯が部分的に白くなったり、脆くなったり、知覚過敏症状を起こしやすくなります。

3、ホームホワイトニング中の食事で気をつけることとは

1)素材の色が濃い食材や調味料を避ける

しょう油、みそ、ソース、たれ、緑黄色野菜、からし、マスタード、ケチャップ、 カレー、香辛料、チョコレートなど、食材や調味料そのものの色が濃いものは、歯に付着することで黄ばみなどの原因となります。

調味料を塩やハーブなどのスパイス系に変更することでリスクを減らせます。パスタなどはホワイトソース系やペペロンチーノなど、色の薄いものを選ぶことも有効です。

2)タンニンやカテキンを含む食品を避ける

これには、コーヒー、お茶類(ウーロン茶、紅茶、緑茶、ほうじ茶など)が含まれます。タンニンはポリフェノールの一種で、茶しぶの成分ですので、歯を着色する可能性があります。

3)ポリフェノール、アントシアニン、イソフラボンを含む食品

これには、赤ワイン、ブドウ、イチゴ、ブルーベリー、チョコレート、豆腐、納豆、豆乳などが含まれます。赤ワインのポリフェノールは健康維持に良いとされていますが、着色が最もつきやすい飲み物の1つですので、ホワイトニング後は注意が必要です。ココアやチョコレートには、カカオマスポリフェノールという成分が含まれています。

意外かもしれませんが、豆腐、納豆、豆乳などに含まれるイソフラボンもポリフェノールの一種です。食品の色が白い、薄めの色調であっても、歯の黄ばみにつながります。

4) 酸性の食品を避ける

ペクリルが剥がれた状態の歯にとって、刺激となるような酸性の強いです。これにはトマト、レモン、わさび、炭酸飲料、ヨーグルトとそのドリンク類などがあります。

歯への着色を助長させる作用がありますので、食べ合わせや飲み合わせには注意が必要です。

4、日常生活で気をつけることについて

1)歯科医院での定期的なメンテナンスで歯の表面をツルツルに保つ

コーティング剤配合の歯磨き粉による日々の歯磨きも大切です。しかし、自宅でのブラッシングではどうしても見えない所、歯ブラシの入らない部分の汚れは残ってしまいます。これを歯科医院で専用の機械を使って、すみずみまで除去してもらいましょう。

定期的に歯科医院を受診し、歯の表面を綺麗に、つるつるに保つことは、ホワイトニングの効果維持にとても重要です。歯の表面に汚れがつきにくくなります。

また、クリーニングの仕上げに塗布するフッ素には、歯のエナメル質をコーティングする作用があります。ホワイトニング後は自宅での歯磨きとともに、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることで、歯の白さを保ちましょう。

2)それでも着色しやすい食事を摂ってしまったら・・・

職場、親戚、友人の付き合いなどで、外食することもあるでしょう。また赤ワインやカレーが大好物なので、という方もおられるでしょう。

色の濃い飲食物を摂る場合は、食事の前に水を飲んで、歯を湿らせてから食べることで少し着色しにくくなります。また、食事直後にうがいや歯磨きをすれば、着色がある程度は防げます。

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