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銀歯をセラミックに変えるメリットとデメリット

投稿日:2020年12月28日 更新日:

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

銀歯を見た目の良いセラミックへのやりかえを検討中の方や、今治療している歯について、かぶせ物の素材についていろいろ提案されて検討をされている方がおられるかと思います。

銀歯やセラミックなど、様々な素材があり、どの選択肢が一番いいのかよくわからない、とお悩みの方も多いかと思いますので、今回は銀歯をセラミックにするメリットおよびデメリットについて見てみます。

メリット

1、見た目がまるで天然歯のような感じに仕上がります

セラミックの一番のメリットは、見た目が天然歯のような色調とツヤ感が出せることです。パッと見て天然歯と思えるくらいの仕上がりが可能です。前歯の部分は相手からよく見える部分であるため、このような特徴は審美性の観点からとても重要です。

2、歯並びの修正が可能なことがあります

歯並びの調整が必要ではあるものの、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など本格的な矯正治療は大掛かりすぎて、費用や治療期間の面でもそこまでかけることができない場合があると思います。また前歯の傾きをわずかに修正することをご希望だったりする症例では、セラミックのかぶせもので歯の向きなどを理想的な方向に整えることができます。

3、笑顔に自信が持てるようになります

虫歯や歯が抜けたまま放置していたり、保険の前歯はどうしても人工的な質感だったりといった理由で、人と話す時についつい口元を手で覆い隠すようにして会話される方をよく見かけますが、自分の口元に自信が無いことの表れともいえます。

セラミック歯を入れることで、口元の美しさを取り戻す、もしくは以前よりもすばらしい口元を手に入れることができます。

これは、人と会話をしたり、人前で笑った時に堂々と口元を出していけるという自信へとつながります。

デメリット

1、かぶせものだけでない費用がかかります。

銀歯は保険診療で入れた方がほとんどだと思いますが、これをセラミック歯に変えるとなると保険診療が使えず、自費診療になります。価格は歯科医院それぞれが独自に設定していますので、多少のばらつきがありますが、いずれにしても高価です。

また、土台の素材も金属ではその色調を反映してしまうため、避けるべきです。そのため、弾性があるファイバーコアという素材で土台を作ることが主流になっています。

そのやりかえについても費用として考慮する必要があります。

2、隣の歯のやりかえもしないと、目立ってしまうことがあります

銀歯がいくつか並んでいる場合、セラミックと銀歯の質感や見た目が全然異なるため、最終的な出来栄えを考えた際には見える部分全てをセラミックで統一する必要が出てきます。

3、銀歯より耐久性が落ちます

セラミック歯もそこそこの強度がありますが、金属に比べると耐久性の面ではやや劣ります。固いものを噛んだり、歯ぎしり、くいしばりなどの癖があると、セラミック歯は欠けてしまうことがあります。

お口の中の咬み合わせのバランスの調整や、歯ぎしりプレート(マウスピース)を就寝中に使うなどのケアも考えないといけません。

4、欠けた時に全部やりかえが必要になります

上記3に関連しますが、銀歯がかけた場合は丸めたり、ある程度は補修することもあります。

しかし万一セラミックの歯が欠けた場合は、全部はずしてやりかえることが必要になります。その分の費用も手出しとなります。

5、歯を削る必要性があります

金属の歯と違い、セラミックの歯は強度や色調などの面で土台の形を整える必要があります。そのため、ある程度は歯を削る必要があります。

6、セラミック歯にできる部位は限られます

強度の面での話になりますが、セラミック歯は奥歯(大臼歯)のような強大な力がかかる部位に使うと、欠けたり、割れたりするリスクがあります(主に人工ダイヤモンドのジルコニアなどが使われます)。セラミック歯は見た目が重要視される前歯の部分に使うことをお勧めします。

まとめ

以上が銀歯をセラミックに変更するメリットとデメリットになります。

メリットよりもデメリットが目立ってしまいますね……。それでも銀歯をセラミックに変更して、少しでも白く見せたいと思う方も多くいらっしゃいます。

こちらの記事が参考になれば幸いです。

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